軒先につららを作る構想はあったが、テンポラリースペース 中森敏夫さんに話をしたところ、いまいちピンと来ていないようだったので、今回は試験的にやってみることにした。
ぶつかり合うと音のする作品「野傍の泉池」を軒先に吊るす。
つらら1日目。
紡ぎあう。初日。
シュッシュシュッシュとスプレーで霧吹きをする。
つらら2日目。
野傍の泉池が少しずつ氷で覆われ始める。
つらら3日目。
1本では少し寂しげだったので、もう1本追加する。
少し変わった形を選ぶ。
つらら4日目。
吊っているテグスも少し太くなる。
夜には少し伸びた感じとなる。
つらら5日目。
思っていたよりも全然育たないので、この日はテンポラリースペースに下がっているつらら先輩を見学することから始める。
屋根の上の雪こそがつららにとって大切だと気づく。
上の方に雪を貼り付けて、様子を見る。
右側の野傍の泉池の隙間にちょっとドーピング的に雪を突っ込む。
つらら6日目。
器の展示最終日。
右側のつららがアクシデントで折れるも気にせず続行。
ドーピングをした方が少しずつ迫ってくる。
つらら7日目。
入れ替え日。
ドーピングした方もアクシデントで折れる。
この日は、器の展示とインスタレーションの間の入れ替え日。
みんなでお昼を食べに行く。
お昼ご飯を食べ終え帰って来るとドーピングしていた方のテグスが切れて落ちていた。
どうしようかな?と考え、
吊り下がっている方の下に立てて、繋がることを目標とする。
つらら8日目。
インスタレーション初日。
つららも少し伸びた。
つらら9日目。
少しずつ伸びて行く。
つらら10日目。
伸びているようないないような.....
夕方までの気温が思うように下がらず、作業効率があまり良くない。
つらら11日目。
少し暖かい日。
なんとなく伸びて来ている気がする。
明日は、もっと暖かいと聞いた。
つらら12日目。
朝から気温がプラス。
この日は一日中気温がプラス。
つららは、ほとんどなくなってしまった。
つらら13日目。
朝来ると野傍の泉池が露出している。
しかし、この日は朝から気温がだいぶ低い。
会期残り2日。
出来るだけやってみることにする。
この日はかなり伸びた。
もしかしたら、最終日の明日には繋がるかもしれない。
つらら14日目。
紡ぎあう。最終日。
1日でこの距離が縮まるのかどうか?
出来る限りのことをしてみる。
そしてついにつららは繋がった。
会期終了後の酒井博史ライブを聴きながら、まだ少し育てる。
つらら15日目。
搬出の朝。
実質2日で下まで繋がったことになる。
この15日間で、かなりのノウハウを手にすることが出来た。
色々な課題もあるけど、ひとまず今回はこれで良しとします。