あるご婦人。
2011年 07月 30日
名入れとはどう言う感じになるのですか?
と尋ねてくる。
俺はいつもの通り説明をする。
続いてご婦人は尋ねてくる。
名前だけしか入れられないのでしょうか?
メッセージなども入れられますよ。
あまり長くなければ。
俺は答える。
するとご婦人は詩を口ずさむ。
私の耳は 貝の殻
海の響きを懐かしむ
ジャン・コクトーだったかしら?
ずっとずっと前から好きな詩なんです。
もうホントに前のことだから、コクトーだったかどうかも覚えていないんだけど、この詩だけはずっとずっと心に残ってるんです。
どうしてもあなたの花器にいれて欲しくて、お手すきになるのを待っていたんです。
分かりました。
ちょっと長いので今すぐは出来ませんが、お時間を頂けるなら彫ります。
そう伝えるとご婦人は嬉しそうに帰って行った。
人気ブログランキングへ