今回のTEMPORARY SPACEでの展覧会「紡ぎあう。」と言うタイトルは、アメリカにいる時に決めた。
アメリカ滞在時、高校と大学で講義をした。
自分の今までを振り返っているような時間。
その中で浮かんで来たのが「紡ぎあう。」
生まれてから今まで、たくさんの人との出会いが俺を作っている。
それはこの一年、特に強く感じた。
フランス、アメリカと2カ国への海外遠征。
見知らぬ土地での新たなガラスでの制作と環境。
見知らぬ土地での新たな人たちとの出会い。
そして、娘の誕生。
なんとなく展覧会のイメージも膨らんでいた。
そんな中、フランスでの恩人 ジャン ピエール バケールさんが亡くなった。それはそれまで俺が抱いていた展覧会「紡ぎあう。」のイメージと違うものだった。
そのまま「紡ぎあう。」で行くか、別のタイトルに変えるか迷った。
どうしよう。
心の中の何かがうまく繋がらない。
展覧会のイメージがうまく繋がらない。
言葉がうまく紡がれていかない。
どうしよう。
時間は迫る。
ふと思い出す。
一昨年末の太田ひろさんの死。
そうだった。
出会いと別れは一つだ。
どっちも同じことだ。
自分の中で腑に落ちた。
2017.1.30 → 2.12
@TEMPORARY SPACE
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