まじりあう。終わりました。

いろいろなことを思い返すのには少し時間が必要です。忘れていることもたくさんあります。それでもその少しずつが今の俺を作っています。
その選択肢が合っていたのか間違っていたのか。過去に戻ることは出来ず、合っていると信じて進む。後悔も糧にして。いろんな人と交じり合ったり、
いろんな気持ちが混じり合ったりしながら。正解かどうかなんて分からないし、いつも正しいことばかりではないですが進んでいきます。
ガラスと光がまじりったり、ガラスとガラスがまじりあったり、ガラスと水がまじりあったり、ガラスと人がまじりあったり、今までの冬の展覧会がまじりあったり、この展覧会中にもいろいろなことがまじりあいました。

そして、テンポラリースペースの中森敏夫さんがずっと話していた札幌の見えない川の話ともいつしかまじりあっていました。
中森さんの話す札幌の見えない川の話は俺は昔っから興味がなく、あんまり真剣に聞いていませんでした。しかしテンポラリースペースに訪れる人、訪れる人に川の話をしているのをなんとなく端の方でぼんやりと聞いていたからなのか、清華亭と引き合わせてくれたからなのか、それとも全然違うアプローチのものがまじりあったのか、意識していないし深く考えていないのでその辺はよく分からないけど、中森さんの川の話と俺のインスタレーションがまじりあいました。
来年は1000本の野傍の泉池を吊ります。その展示のための準備は今回で出来ました。タイトルもすでに決めてあります。
つつまさる。
何年か前から温めていて、ずっと使いたかったこのタイトルは来年にこそ相応しいと思う。まじりあったその先に何があるのかぜひ観に来てください。