中森さん。
2008年 10月 26日
ケッコーいい写真を再発見したので、少しずつ載せていきます。

今年の冬に行った「雪と花光とgla_gla」の中から、テンポラリースペースの中森敏男さんの写真。
テンポラリースペースは、札幌の北大斜め通りの西向きに位置します。
以前は、中森花器店と言うお店を西28丁目でやっていました。
この中森花器店での中森さんとの出会いこそ、今の俺を作っています!
と言うのは大げさですが、それくらいの衝撃的な出会い。
今でもそうですが、今よりも昔(と言っても6年前くらい)はもっとぶっきらぼうで、変わったおじさん。(変わったおじさんの部分は今でも変わりませんが.....)
どこか展覧会やらせてくれないかな?とかどこかガラスを置いてくれないかな?と色々な店に営業に行き、「こんな物は趣味の延長だ!」と口から泡を飛ばして怒鳴られたりもした。
これは忘れられないエピソードで、この件で俺は更に自分の世界を突き進む決心をした。
"お前が趣味の延長"と言ったものを作り続けてやる!と半ば復讐心にも似た感情があったが、今は口から泡を飛ばしたおじさんにとっても感謝している。

そんな中、中森花器店にたどり着いた。
奥の方からめんどくさそうに出てくるぶっきらぼうなおじさんが中森さん。
俺はぶっきらぼうなおじさんにガラスに対する想い。
冬の中のガラス、雪の中のガラスはとてもキレイだと思っている事を伝えると、ぶっきらぼうなおじさんが自分で撮った冬の写真を子供のように見せてくれた。
中森花器店から見える冬の風景の写真。
北海道に来て間もない俺にしてみたら未知の世界の写真。
辺りが一面真っ白になっていたり、つららがとってもきれいだったり。
冬に展覧会をやりましょう。と言う約束をして、その場は去った。

そしてそれから2回目の冬が訪れた頃、電話は鳴る。
「やりましょう。冬の展覧会」ぶっきらぼうなおじさんからだ。
その頃、財政的にかなりピンチだった俺にしてみれば、願ってもない話。
それに冬とガラスは合う。
これはずっと俺が思っている事。
世間一般的には"ガラスは涼しげで夏の物"と思われている。
でも俺はそれに何かずっと違和感を感じていた。
"涼しげ"このキーワードが俺にとっては違和感なのかもしれない。
このイメージを壊す事。
「冬=北海道」なこの土地に来た意味を初めて感じた。
色々な意味で願ったり叶ったりな展覧会だった。

あれから4回目の冬の中森さん。
中森花器店は、テンポラリースペースに場所を変えた。
俺は前のスペースの広さも好きだったけど、この場所の空気も好きだ。
そしてこの場所は冬こそ良いなと思っている。
テンポラリースペースで展覧会をやる時は2部制。
昼と夜。
この夜の時間も好きだったりする。
まー夜は知り合いや友達が来て、ダラダラと飲みながらお話をしているだけなのですが!
来年早々に5回目の冬を迎える。
次は何をしようかな?
今からとっても楽しみだ。
冬にガラスの展覧会をする機会を与え続けてくれる中森敏男さんに感謝しています。
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